ア. 神奈川県
イ. 東京都
ウ. 山梨県
水源林(すいげんりん)は、雨水(うすい)をたっぷりと吸収し、良質な地下水に浄化するとともに洪水を調整(ちょうせい)したり土砂(どしゃ)の流出や渇水(かっすい)を防ぐ機能(水源かん養機能)を持っています。
水源林の働き(水源かん養機能)
水を蓄(たくわ)える
森林の土壌(どじょう)は、樹木の葉や枝が何年にもわたって堆積(たいせき)し、厚い腐食層(ふしょくそう)を形成します。この腐食層はスポンジのように吸湿性(きゅうしつせい)に富み、その重量の数倍の水を吸い込むことができるため、たくさんの雨水を蓄えることができます。
水を浄化(じょうか)する
森林に降った雨は、保水機能(ほしつきのう)の高い森林土壌にたっぷりと吸収され、ゆっくり地中に浸透(しんとう)することで良質な地下水に浄化(じょうか)されます。
水を浄化(じょうか)する
地下水は湧き水となって再び地上に現れ、河川(かせん)となります。山々に森林がないと、降った雨は地表をすべり落ち、河川に流れ去ってしまします。水源林(すいげんりん)は、雨水の河川への流出量(りゅうしゅつりょう)を調整し洪水を緩和(かんわ)する機能を持っています。
横浜市の水源、道志川が流れる「山梨県南都留郡道志村」
丹沢山塊(たんざわさんかい)を北側に越えた村に、横浜市水道局が保有(ほゆう)する広大な水源林があります。道志村は降雨量(こううりょう)が多く、また豊かな森林にも恵まれており、そこで育まれた道志川の水質は極めて良好(りょうこう)です。
大正5(1916)年に横浜市が山梨県から山林を購入して以来、100年余にわたり、道志水源林は「赤道を越えても腐らない」と賞賛(しょうさん)された道志川の水を横浜市民に安定して送り続けるため、重要な役割を果たしてきました。
出典:道志村役場HP | 横浜市水道局HP