「菖蒲湯仕候」5月5日(日)は、銭湯へ行こう!小学6年生までのお子様は、保護者同伴で無料です。
2013.4.30 |

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端午の前夜から、家々では出入り口近くの屋根に、菖蒲・よもぎ・萱などの束ねたものを置く。端午節供の前夜には天から毒気がふるが、菖蒲で屋根を葺いておくとその毒を免れ、一家安堵であるとされたことにはじまるもので、その起源は延喜式に遡るといわれている。
このほか、菖蒲酒・菖蒲湯・勝負刀など端午の日には菖蒲を用いる習俗が多いが、これは邪気を払う薬草と考えられたのが始まりである。
菖蒲酒は、菖蒲の根を酒に浸したもので、これを飲むと病気災難を除き、特に蛇毒を避けると言われる。
菖蒲湯は、菖蒲ねの根や葉を四・五寸位に刻んで風呂の中へ入れ、この湯に入れば病気災難を免れると言われること前の菖蒲酒と同様であって、銭湯の入口にも
五月五日菖蒲湯仕候
と貼り出されたものである。
菖蒲刀は、菖蒲の葉が細身の刀に似ているところから、端午の日の子供たちの遊びに用いられ、紙折り兜に菖蒲刀をさした姿が多かったが、今ではとんど見かけなくなった。(下関民族歳時記より抜粋)